忘れられた戦場で

とあるブスの身の上話

塾に通う

【中一】 「ねえねえ、モアイ~*1、モアイの好きな人ってだれ?」 いわゆるヤンキーの女の子から、そう聞かれた。一学期、最初期の地獄の季節を抜け出し、少し学校生活に馴れ始めたころのことだった。 *1:私のあだ名

人権とスピーチとブス

【小5か小6】 隣りのクラスに台湾人の女の子が転校してきた。 ある日、教室前の廊下で女の子たちが彼女を囲んでおしゃべりしていた。もともと、日本語はけっこう話せるらしかった。

点数をつけられた話

【高一OR高二】 友だちと一緒にマックのバイトの面接を受けた。 裏の従業員室へ通されると、長机の前に数人の若い男性バイトたちが座っていた。長机は会議室のように対面に設置されていた。 私が挨拶をしながら入室すると、一瞬にして場の空気が凍りついたの…

ブスのその後の人生

小中学生のころ、同級生にふたり「ブス」が原因で、イジメられている女の子がいた。ひとりは私が小五~六のときのクラスメイトで、もうひとりは中一のときのクラスメイトだった。 どちらの女の子も、私みたいな人外系ではなく、むしろ私見ではそこまでブスだ…

待ち伏せされた話

【小四】 引っ越してから、しばらく経ったころ。 学校から帰る途中、あと少しで我が家へ到着というときのこと。道沿いに斜めに並んだ平屋団地の住宅から、ひとりの女子中学生が慌てた様子で顔を出した。「来た来た!」と奥にいるもうひとりへ合図を送ると、…

シスターフッドの向こう側

いくつになっても、惨めで情けない自分に気づく瞬間はつらいものだ。 私はあきらかに「美人」に媚びていた。昨年になるまで、そのことに露ほども気づいていなかった。

看護師さんに嘘つき呼ばわりされた話

小四の夏休みに、今住んでいる地方へ引っ越した。 引っ越し後のまもないころ、いとこと出かけた際に私は車にはねられる事故に遭った。横断歩道のない道路で、左右を確認せずに飛び出してしまったのだ。骨が折れたわけでもなく軽傷だった。

ブスだと自覚したきっかけ

以前書いたように、人生で初めて「ブス」と言われたのは幼稚園のときだった。ただし、その記憶は二十代後半になるまで思い出すことがなかったので、なんとなく漠然と自分がブスだと知りつつも、まだはっきりとは自覚していないという状態だった。 今回は、罵…

オトコ女が誕生するまで

人見知りが激しく気弱で内向的な子どもだった。 と書くと、どんな女の子を想像するだろうか。いかにも、女の子らしくて大人しくて、すぐに泣いてしまうようなか弱い子だろうか。だけど、私は人から気が弱そうには見られない気弱な子どもだった。岩石系のごつ…

後編・シスターフッドの外側で

前編・シスターフッドの外側で - 忘れられた戦場で ↑続き ここでもうひとつ、見過ごしたくない発言がある。以下は、【反性売買派】の別の元風俗女性による発言だ。 「性売買に反対する経験当事者がブスとは限らない※大意」

前編・シスターフッドの外側で

ツイッター全文 - 忘れられた戦場で 「男はブスに買われて、ブスのまんこ舐めれんのかよ!※大意」 これは女性の売春について、「女はラクして稼げるからいいよな」と揶揄したり、「売春したい女性の権利を尊重しろ」と嘯いたりする男性への“対抗言説”だ。こ…

ツイッター全文

私は北欧モデルを支持する売春経験者です。昨年SWASH代表のコスモポリタン記事を読み、SNSを見るようになりました。北欧モデルやそれに近い思想を持つ元当事者の皆さんのツイートも拝見するようになりました。率直にいって度々しんどい思いをしています。ブ…

後編・ブスと醜形恐怖症

前編・ブスと醜形恐怖症 - 忘れられた戦場で 【↑の続き】 “醜形恐怖症”の定義は「外見に大きな欠点があると思いこんでいる人」だ。 だけど、19のときの私は、てっきり「本当に顔(外見)が醜い人」も包含されるものと勘違いしていた。というか、「本物」が対…

前編・ブスと醜形恐怖症

Googleで“醜形恐怖症”と検索して、ヒットした上位のサイトを見てみると、以下のように定義されている。 醜形恐怖症の人は、実際には欠点はまったくないか、ささいなものであるにもかかわらず、自分の外見には大きな欠点があると信じ込んでいます。https://ww…

ブスとおばさん

「ブスをバカにしている女の子は、おばさんになったらどうするんだろ?」 私がまだアラサーだったころ、そんなことを思ったことがある。 女性の属性のうち、無条件で徹底してバカにされているものがふたつある。それが「ブス」と「おばさん」だ。

罰ゲーム

- 中1 - 休み時間に廊下の長椅子に座り、友だちとしゃべっていたときのこと。 一年生のなかで最高権力者のイケメンヤンキー男が、ためらいがちに私に近づいてくるといきなり壁ドンした。その様子を少し離れた場所から、その男の友人たちが見ていた。私は瞬時…

続・ルッキズムとマッチョイズム

ルッキズムとマッチョイズム - 忘れられた戦場で 上記の記事で、ルッキズムの発祥はマッチョイズムにあると書いた。 マッチョイズムでは強くて力のある者、すなわち「若くて健康な男」が頂点に立ち、強くない(ように見える)男性が男として二流の扱いを受け…

悪役

子どもの頃から悪役で、だれかのヒロイズムや嗜虐心を満たすために倒される存在、それが私だった。 幼稚園児のころ、私と女友だち+男の子のなかよし三人組で、よく『怪物くん』ごっこをして遊んだ。怪物くんはヒーローで、カイコちゃんはヒロインだ。私はい…

差別意識のつくり方

自分のなかにある差別意識に気づいた話。 *** 中1の誕生日の朝、私は祈った。 「神様、せめてきょうだけでも、何も言われない一日にしてください。」運試しのようなものだった。

好きでもない男の子

小1のとき、クラスメイトのひとりの男の子を追いかけ回していた。 「●●くぅ~ん(ハート」と両手で投げキッスをしながら追いかけると、その男の子が「うわぁああ」と言って逃げ回るのが毎度のパターンだった。しょっちゅう、そんなことをしていた。

最古の記憶

人生で初めて「ブス」と言われたのは幼稚園のときだった。 私は同じクラスの二人組の男の子からイジメを受けていた。積極的なイジメというよりは、たまたま彼らの傍を通ったりすると、1~2発殴られるといった具合だった。

ルッキズムとマッチョイズム

ルッキズムの根源はマッチョイズムにある。 マッチョイズムでは「強くて力のある者」が一番の権力者となり、その他の者が周縁化される。男性の場合、顔の醜さより低身長のほうが揶揄されやすいのはそのためだ。低身長の男性は「強くて力がある(ように見える…

顔が醜いことの「苦悩の本質」とは

「あんた、この顔はいくらなんでもカワイソすぎるww」 中一のとき、友人からそう言われた。 では、顔が醜い女が「かわいそう」なのは何故だと思う?

差別だと思われていない差別

世の中には差別として認識されていない差別が存在する。それを差別だと指摘し理解を求めるのは至難の業だ。 差別なのにだれも差別だと思っていない「差別」。問題なのにだれも問題視していない「問題」。

私について

私の顔は醜い。 信じられないかもしれないが、学校だけでなく道行く赤の他人にまで罵倒されるのが私の日常だった。